Raspberry Pi始めました。
さて、今回からは、つくるものが決まりましたので、それぞれの要素をこれから構築していきます。まずはシステムのコアとなるRaspberry Piから取り組んでいきたいと思います。
1. Raspberry Pi とは?
Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)は英国のラズベリーパイ財団によって開発されているARMプロセッサを搭載したシングルボード・コンピュータです[1]。名刺サイズながら、SDカードスロット、USB、Ethernet、HDMI、Bluetoothなどの様々なポートが搭載されており、さらにSDカードからOSを起動することが可能となっています。また、ネットワーク接続も可能であるため、ネットワーク経由での操作も可能になります。そして、なんと言ってもそれらの機能を持ちつつ、5,000円程度で手に入れることができます。ひと昔前では考えられないコストですね。
今回はネットワーク経由で天気予報の情報を取得する必要があるため、ネットワーク経由での情報取得が可能なRaspberry Piを中心にシステムの中心に据えます。
2. 必要なものを準備しよう。
まずRaspberry Piを立ち上げるにあたり、以下のものを準備しました。
・Raspberry Pi 3 model B(ケース付き)→ 本体
Raspberry Pi3 Model B ボード&ケースセット 3ple Decker対応 (Clear)-Physical Computing Lab
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・ Raspberry Pi用電源セット(5V 5.0A 4USBポート)→ 電源ケーブル
Raspberry Pi用電源セット(5V 5.0A 4USBポート)?Pi3x2台フル負荷検証済 (Double Cable, White)
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Raspberry Pi 3は5V/2.5Aと消費電力が大きく、USBからの規格から外れるため、安定した駆動のためには、それを考慮して設計されたACアダプタとUSBケーブルが必要になります。
・micro SDカード → ストレージ/32GB
・USBマウス/キーボード
USBマウスを使わずにRaspberry Piの立ち上げをするのはかなり難易度が高いようなので、今回はUSBマウスを用意しました。キーボードはBluetoothのものを使います。
・ノートPC/LCDモニタ/HDMIケーブル/無線LANルーター(所有品を流用)
3. さあ、立ち上げ!
ようやく必要なものが準備できましたので、Raspberry Piを以下の手順で立ち上げていきます。 今回の立ち上げにあたり、いくつかのブログを参考にさせていただきました[2, 3]。詳しい説明はリンク先をご参照お願いします。
(1) Raspberry Pi OSのダウンロード
まず、Raspberry Pi OSを下記のサイトからノートPCにダウンロードします。
OSの種類としては、SDカードに専用ソフトで書き込んでRaspberry Piにセットすればそのまま使えるようになる "RASPBIAN" とインストーラー型でRaspberry Piの初期起動時にインストールが実行される "NOOBS" の2種類があるようです。"NOOBS" の方が初期起動時に時間がかかる(1時間弱?)ようでしたので、私は、"Raspbian" を選択しました。
さらに "RASPBIAN" の中にもデスクトップ環境がある "RASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP" とデスクトップ環境がない "RASPBIAN STRETCH LITE" の2種類がありましたが、「私が初心者であること」と「今後の汎用的に色々と利用していくこと」を考慮して、"RASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP"(Version : April 2018)をダウンロードしました。
(2) SDカードのフォーマット
次にSDカードにOSを書き込んでいくのですが、その前にSDカードをフォーマットする必要があるようです。SDカードのフォーマット用のソフトウェア(SDフォーマッター)は下記のサイトから入手しました。2018/5/28時点ではver. 5.0でした。
SDフォーマッター起動後はフォーマットを行うSDカードがセットされているドライブを選択し、クイックフォーマットを選択し、フォーマットを実行すれば、OKです。
(3) OSイメージファイルの書き込み
続いて、フォーマットしたSDカードにOSイメージファイルを書き込んでいく作業に移ります。SDカードへのOSイメージファイルの書き込みにも専用のソフトウェアが必要になります。そのソフトウェアである "Win 32 Disk Imager" を下記のサイトより入手します。ダウンロードするファイルは "win32diskimager-1.0.0-insatll.exe" です。
"Win 32 Disk Imager" https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/
インストール後、"Win 32 Disk Imager" を起動し、書き込むOSイメージファイル(私の場合は、"2018-04-18-raspbian-stretch.img" )、SDカードのドライブを選択して、"Write" で書き込みます。これでようやくOSの準備が完了しました。
(4) Raspberry Pi 起動
そして、OSイメージファイルを書き込んだSDカードをRaspberry Pi 3にセットして、電源用のUSBケーブル、USBマウス、LCDモニタにつながったHDMIケーブルをすべて繋いで電源を起動します。しばらくすると下記の画面が出てきて、起動完了です。
まずは、環境が英語環境となっていますので、それを日本語環境に変更していきたいと思います。一番左上のラズベリーのアイコンから "Preferences > Raspberry Pi Configration" と進みます。そして、"Localization" のタブを選択し、"Set Locale..." をクリックします。さらに "Language" の中から日本語 " ja (Japanese)" を選択して、"OK" をクリックします。
また、"Set Timezone..." もクリックして、"Area" から "Asia"、"Location" から "Tokyo" を選択して、こちらもOKをクリックします。そして、再度、"OK" をクリックすると、"Would you like to reboot now?" と聞かれますので、"Yes" を選択すれば、自動的に再起動が始まり、再起動後は日本語環境となります。これでようやくRasberry Piの立ち上げが完了しました。次回は、今後のデバイスの作成を進めていく上で必要となるアプリケーションを導入していきたいと思います。
【参考文献/サイト】
[1]Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Raspberry_Pi(アクセス日:2018/5/28)
[2]IT女子のラズベリーパイ入門奮闘記 | Device Plus - デバプラ(アクセス日:2018/5/30)
[3]Raspberry Pi 3(RASPBIAN JESSIE)OSインストールから初期設定【セットアップ前編 】 - 環境構築メモ(アクセス日:2018/5/30)